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部落解放・人権教育啓発プロジェクト
1998年6月13日
大脳生理学から学ぶ人権教育

(報告)鈴木正幸(神戸大学)

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 今の教育改革を、私は「第三の教育革命」と呼ぶ。第1(明治の教育改革)、第2(戦後の教育民主化)に続き、個性重視の原則から再度原点に立ち戻れというものである。

 学校制度の4K化(画一化、硬直化、形骸化、官僚化)及び4K主義(形式主義、権威主義管理主義、効率主義)を本気で改革しなければならない。

 人間は自分が大事で、差別する心はなくならないということを大脳生理学が教えてくれている。大脳の脳神経細胞は生まれた時から数は変わらず、働きは120年ほど持続するが使わないと直ぐに錆びる。

人間の脳は、最下部のR-複合体、辺縁系、大脳皮質と「三位一体」をなしている。R-複合体が働かないと「生きたい」という根本的な欲望が消えてしまう。私は「いじめの要因はなくならない」と考える。要は、大脳皮質でどのようなその人らしさを出すかである。

 発達期における臨界期ということで有名なバイオリンの早教育に関わる鈴木(鎮一)理論、鈴木メソッドがある。

 これをもとに、バイリンガル能力についてももっと本気で考えなければいけない。発達段階にもより目を向けるべきだ。幼児期、発達段階初期がいちばん大切で、人権教育もここからスタ−トしなければならない。

 教育の方法も大転換する必要がある。教師中心、偏差値輪切りの《知る》教育から、子ども中心、自己学習力形成の《分かる》教育に移行するには、「体験の川」を渡らねばならず、それを支えるのは「興味・関心・意欲」といった《豊かな感性》に他ならない。

 知育・徳育・体育の「三育」だけで全面発達を考えていたが、「感育」を付加した、新しい教育を提唱したい。