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分科会B 「コミュニティ・エンパワメントの人権教育-学びから行動へ-」
報告者/ 広瀬聡夫さん(人権NPO法人ダッシュ)
笠原秀己さん(世界人権宣言八尾市実行委員会)
助言者/ 阿久澤麻理子さん(兵庫県立大学教員)
「草の根」の分科会をもつ意義
この分科会は学校でも自治体でも企業でもない「狭間の分科会」であると、助言者である阿久澤さんは述べましたが、その意味するところは、市民がボトムアップでつくりあげていく人権教育は他のエージェントが行う活動とどう差異化されるのかが問われているということです。
旧組織を市民活動団体として再構築し、独特な活動を行っている団体の2人より、市民活動に何が求められているのか、またその当事者の思いはいかなるものなのか。
市民が主体となった学びの場やネットワークづくりや、人権教育について政策提言していくといった積極的な活動を行うなかで見えてきたことが報告され、行政任せではない草の根人権教育のこれからの方向性について活発に議論されました。
市民社会が行う人権教育とは
日本は実は世界的に見ると人権教育の制度化は進んでいる方です。しかしやはり政府がやることには限界があるのではないでしょうか。市民活動にしかできないことがあるはずです。では、市民社会は何をしていくのか。
それは<1>モニター&評価-その制度はちゃんと中身を持っているのか、<2>当事者権利学習を広めていくこと-当事者がステークホルダーであることの自覚、<3>行政の下請けではなくパイロット的な取り組みの発信・提案をしていくことではないでしょうか。
草の根団体の活動評価についてー質疑応答よりー
質疑応答では、主に活動評価を巡って議論がされました。広瀬さんは、行政のアウトソーシング的経済効用だけではなくどれだけ人が元気になったか(エンパワメント)が大切だろうと指摘しました。笠原さんは、「行政がするよりエエやんと周りから言われることかな」と回答しました。
そして2人とも、行政ではできないものを創りあげていこうとする思いを共有していました。そして制度が大切だというのは間違いないが、その制度と当事者とのギャップをどう埋めていくか、そこに市民活動の果たす役割があり同時に課題でもないかという阿久沢さんの言葉でまとめられました。市民活動だからこそできる人権教育の重要性がさらに認知され、追求されなければならないでしょう。
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