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2005.06.13
人権教育のための世界プログラム始まる!
国連持続可能な開発のための教育の10年(2005-2014)とともに発展させよう!

世界人権宣言大阪連絡会議第22回総会が開催されました

4月20日(水)、大阪市立浪速人権文化センターにおいて、第22回総会を開催しました。総会では、約340名の参加のもと、2004年度の活動報告、2005年度の活動方針、総会決議などが採択されました。
◆2004年度活動報告◆ 9点の柱
  1. 「人権教育のための国連10年」の総括と「人権教育のための世界プログラム」に向けた取り組み
  2. 世界人権宣言56周年の取り組み
  3. パリ原則を踏まえた「人権侵害救済法」(仮称)の制定を求めた第13回ヒューマンライツセミナーの取り組み
  4. 「国際人権規約」批准25周年にちなんだ取り組み
  5. 日・韓人権文化交流の取り組み
  6. 部落差別撤廃・人権条例や宣言、男女共同参画推進条例制定などの拡大の呼びかけ
  7. 国際人権規約連続学習会の開催
  8. 情報発信・啓発
    1. 統一ポスターの作成、
    2. ニュースの発行、
    3. 世人大ニュース合本版(5)の発刊、
    4. パネル展開催支援制度、
    5. 出版物の普及
  9. その他の活動
    1. 「マイマイフェスティバル2004」を後援 
    2. 「1/17スマトラ沖地震・津波の被害者を支援し、阪神・淡路大震災10年を振り返る集会」への参加
  10. 世界人権宣言大阪連絡会議の現状 

◆2005年度活動方針◆ 12点の柱 

  1. 「人権教育のための世界プログラム」、「国連・持続可能な開発のための教育の10年」スタートの年にちなんだ取り組み
  2. 「人権侵害救済法」(仮称)の早期制定にむけた取り組み
  3. 部落差別撤廃にむけた取り組み
  4. 国連の人権関係条約の批准促進、締結した条約の実施にちなんだ取り組み
  5. 国のレベルでの人権に関する法制度の整備に向けた取り組み
  6. すべての自治体で人権関係条例を制定し、人権施策推進基本方針、基本計画等の策定を求めた取り組み
  7. スマトラ沖地震・津波の被害者支援
  8. 世界人権宣言57周年記念大阪集会の開催
  9. 国際人権規約連続学習会の開催
  10. 情報発信・啓発にちなんだ取り組み
    1. 「大阪連絡会議ニュース」の月1回発行、
    2. 5月の憲法週間、12月の人権週間のポスター作成、
    3. 差別撤廃人権確立に役立つ出版物の紹介、
    4. 加盟団体、地域連絡会、大学でのパネル展の開催支援
  11. 関係団体との連携
  12. 大阪連絡会議の組織強化・拡大

以上の活動方針の提案を受けての会場から報告や意見が出されました。

■「世界人権宣言」促進堺連絡会の八木さん・・・活動方針(スマトラ沖地震とインドカースト制度)に関連した報告

インド・カースト制度とスマトラ沖地震・津波支援に関連した堺市の取り組みを報告したい。

堺市在住の12名の青年を今年8月19日〜28日までスリランカとインドへ派遣することが決まった。主催は堺市の外郭団体の「インターユース堺」。この団体は1985年の国際青年年を記念して設立させた「国際青年年記念堺連絡会」の起点である「参加・開発・平和・人権」の実現の推進を継承しつつ活動を展開している。その活動を通して連帯を深め、平和や人権が尊重される社会実現に貢献できる人権意識と国際感覚を身につける青年の育成を目的としている。主要な事業として青年を海外へ派遣。今年は、スリランカで津波・地震の被災地を訪問し、再建・復興での人権課題などについて学びたいと考えている。インドでは人権委員会とダリットの人びとが組織するNGOを訪問、カースト制度、被差別の人びとの人権侵害の現状と解決に向けた取組みについて学ぶ。またその報告を積極的に行っていく予定だ。

■大阪市市民局人権室の秋山さん・・・「大阪市人権教育・啓発推進計画」について

国連10年の推進本部を設置、1997(平成9)年に行動計画を策定しこれまで人権教育に取り組んできた。人権尊重することの必要性を認識しながら計画の中で行動に結びついていない点など課題を残してきているが、今後、ぜひ人権教育・啓発の取り組みを精力的、総合的に取り進めるという認識のもと、この4月に「大阪市人権教育・啓発推進計画」を策定してきた。これは、人権教育・啓発推進法に基づく基本計画として位置づけ、また人権尊重の社会づくり条例あるいは人権行政基本方針に基づく推進計画として位置づけて策定した。2014(平成26)年までの計画としながら進捗状況をはじめ見直しを随時行うなどして市民と共に取り組む姿勢でいる。人権尊重の社会づくりになることが基本的な考え方としている。また今後の具体的な取組みとして効果的な人権教育啓発推進として学習ニーズをいち早く取り入れ総合的に継承する、また地域においては地域に根づいた人権教育の推進を進めていくと同時に「世界プログラム」を踏まえた人権教育を進めていきたいと考えている。

総会の最後には、総会決議が提案され、満場一致で採択されました。


世界人権宣言大阪連絡会議第22回総会決議(案)

 本年は、第2次世界大戦が終結して60年という節目の年です。この戦争の反省の中から「差別を撤廃し人権を守ることが恒久平和を実現することに通じる」を基本理念とする世界人権宣言が採択されました。そして日本においても、この戦争の反省の中から、戦争放棄、主権在民、基本的人権の尊重を基本原理とした日本国憲法が公布されました。現在、日本国憲法や教育基本法についての議論が活発に展開されていますが、日本をとりまく平和と人権状況を見たとき、改めて日本国憲法の基本理念に立ち返るとともに、この理念の具体化と発展が求められています。

戦後60年を経た世界をみても、イラク戦争をはじめ、世界各地で紛争は後を絶たず、平和が著しく脅かされているといわなくてはなりません。そして昨年12月26日、スマトラ沖で巨大地震が発生し、地震と津波によって甚大な被害が生じました。現在この被害を受けた関係諸国で、復興に向けた懸命の努力が展開されていますが、各方面からの息の長い支援活動が求められている状況です。

また日本においても経済不況が続き、失業者の増大、中高齢者を中心に自殺する人びとも増加しているなど、世界人権宣言の基本理念とは程遠い現実に私たちは直面しています。そうした中、差別や人権侵害を禁止するとともに、被害者を救済するための法整備の一環として「人権侵害救済法」(仮称)の早期制定がさし迫った課題となってきています。さらに改善されてきたものの今日もなお厳しい部落差別の実態をみたとき、改めて「同対審答申」の精神に立ち返り、国、自治体、国民の一人一人が主体的に部落差別撤廃にむけた取り組みを強化することが求められています。

 人権文化を世界中に創造することをめざして取り組まれてきた「人権教育のための国連10年」が、昨年末で終了しました。この「10年」は、様々な成果を上げてきましたが、深刻な世界の人権状況を鑑みる中、昨年12月、国連総会は2005年1月から「人権教育のための世界プログラム」に取り組むことを決議し、第1段階の3ヵ年を初等・中等学校教育制度における人権教育の推進に重点を置くこととしています。また、今年1月から「国連持続可能な開発のための教育の10年」が始まりました。日本においてもこれらに連動した取り組みが求められています。

 

  こうした、内外情勢をふまえ、世界人権宣言大阪連絡会議は、2005年度、以下の課題に積極的に取り組んでいきます。


一、「人権教育のための世界プログラム」、「国連持続可能な教育のための国連10年」スタートの年にちなんだ取り組みを行なう。
一、「人権侵害救済法」(仮称)の早期制定にむけて取り組んでいく。
一、「同対審答申」の基本精神を踏まえ、部落差別撤廃にむけて取り組んでいく。
一、国連の人権関係条約の批准促進、締結した条約の実施を求めていく。
一、国のレベルでの人権に関する法制度の整備に向けて取り組んでいく。
一、すべての自治体で人権関係条例を制定し、人権施策推進基本方針、基本計画等の策定を求めていく。
一、スマトラ沖地震・津波の被害者を支援していく。


 今年で結成22周年目を迎える世界人権宣言大阪連絡会議に参画している私たちは、人権文化を構築するための一員としての自覚をもって、この1年間、地域、職場、学校、家庭、団体内で世界人権宣言の精神と「人権教育のための世界プログラム」の具体化のため、全力を挙げて取り組んでいくことを決議します。



2005年4月20日
世界人権宣言大阪連絡会議第22回総会参加者一同