エスノセントリズム【ethnocentrism】

 W.G.サムナーによる造語で,〈自己の集団があらゆるものの中心であり,その他のすべての集団は,それとの関連で計られ,評価されるものの見方〉。サムナーは,この用語を内集団in_groupと外集団out_groupとの区別に関連して用い,それに愛国心と排外主義【はいがいしゅぎ】とを結びつけた。今日,この用語には自民族(人種・エスニック)至上主義【じみんぞくしじょうしゅぎ】の意味が込められており,自分の所属する民族(人種・エスニック)集団を美化し,全集団成員に自民族(人種・エスニック)への忠誠心を要求すると同時に,他民族(人種・エスニック)集団には偏見を抱いて排斥しようとする態度・信念・思想を意味する。T.W.アドルノらによれば,エスノセントリズムの程度を測定する方法が提示されている。彼らは,エスノセントリズムがパーソナリティの一つの次元であるとみなし,だからこそそれが測定可能であることを明らかにした。

参考文献

  • W.G.サムナー『フォークウェイズ』(青柳清孝他訳,青木書店,1975)
  • T.W.アドルノ他『権威主義的パーソナリティ』(田中義久他訳,同前,1980)
  • T.F.ペティグリュー『現代アメリカの偏見と差別』(今野敏彦他訳,明石書店,1985)
(今野敏彦)

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Last-modified: 2015-12-03 (木) 21:09:30 (1295d)