ジェノサイド条約【ジェノサイドじょうやく】 Convention on the Prevention and Punishment of the Crime of Genocide

 *世界人権宣言の採択前日の1948年12月9日、国連第3回総会で採択され、51年1月12日に発効。正式名称は〈集団殺害罪の防止及び処罰に関する条約〉。*ジェノサイドgenocideという言葉は、第2次大戦中にアメリカ陸軍省顧問R.レムキンがドイツ占領地でのユダヤ人迫害を取り上げ初めて用いた造語で、特定の国民・人種・民族または宗教的集団に対して行なわれる大量殺害を意味する。集団殺害は〈平時に行なわれるか戦時に行なわれるかを問わず、国際法上の犯罪であることを確認し〉(1条)、その防止と処罰を定めた。条約の実施について、締約国は処罰に必要な立法措置をとることが義務づけられ(5条)、国連の諸機関にも適当な措置をとるよう要求することができる(8条)。処罰は行為地の裁判所のみならず、*国際刑事裁判所【こくさいけいじさいばんしょ】によって行なわれる(6条)。常設の国際刑事裁判所については、さまざまな試行錯誤を経て、条約採択から50年を経た98年7月17日、ローマにおいてその規程が採択された。また、非常設の特別裁判所としては、国連安全保障理事会が93年と94年にそれぞれ設置した、旧ユーゴ国際刑事裁判所とルワンダ国際刑事裁判所がジェノサイドを処罰している。 資料編A-10

(斎藤恵彦、窪 誠)

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Last-modified: 2015-12-03 (木) 21:09:31 (1388d)