セルフヘルプ・グループ【selfhelp group】

 自助グループ、当事者組織、本人の会などともいわれ,病気,障害,依存症や嗜癖,マイノリティなど,同じ状況に苦しむ人々が相互に援助し合うために組織し,運営する自立性と継続性を有するグループ。そこでは仲間同士が出会って孤立から解放され,情報を交換しあい,体験や感情を語りあって分かち合い,支え合って自ら困難に対処していく。さらにその過程で,自分への信頼感や自信を獲得し,生活能力を強化し,再び生き直していく力と勇気を育む。メンバー間はもちろんのこと,外部の行政や専門職とも対等に協働し,援助することと援助されることが同時かつ相互になされる。さらに,固有の生活文化を有する人々も社会の主人公であるという立場から,官僚制や専門職優位を批判し,社会を支配する力の再配分を求め,価値観を広め,制度を変えようと活動する。難病や障害をもつ人々のグループ、精神保健に関連するグループ、アルコール依存や摂食障害をもつ人々のグループ,高齢者団体や部落解放運動にみられるマイノリティ自身による社会運動を代表例とする社会的権利擁護やオルタナティブとしてのグループ、ゲイ解放組織のような少数派のライフスタイルを共有するグループなどがあげられる。さらに最近では,子育てサークルなど,新たな領域、多様な領域で多様な形態のセルフヘルプ・グループが発足し,発展している。

参考文献

  • 大阪セルフヘルプ支援センター編『セルフヘルプグループ』(朝日新聞厚生文化事業団、1998)
(中田智恵海)

トップ   差分 リロード   一覧 単語検索 最終更新   ヘルプ   最終更新のRSS
Last-modified: 2015-12-03 (木) 21:09:32 (1294d)