ヨーロッパ人権条約【よーろっぱじんけんじょうやく】 European Convention on Human Rights

 正式には<人権および基本的自由保護のための条約>Convention for the Protection of Human Rights and Fundamental Freedomsと呼ばれ,1950年11月4日にローマでヨーロッパ(欧州)審議会Council of Europe(欧州評議会,欧州理事会等とも訳されている)加盟国によって調印され,53年9月3日に発効。ナチス・ドイツによるユダヤ人迫害と大戦中の人権侵害を反省し,大戦によって疲弊した西欧の政治・経済・社会体制を共産主義に対抗して立て直すため,西欧の遺産である民主主義と人権尊重が基礎に据えられ,*世界人権宣言の中のいくつかの権利を集団的に保障する目的で,この条約が作成された。調印までに合意に至らなかったり,後日必要とされたものは,本条約に追加する議定書によって補っていくという形式がとられ,98年11月までに11の議定書が作成されている。欧州審議会加盟21カ国に加えて,ソ連崩壊後は旧東欧諸国が締約国となり,条約はヨーロッパ全域に拡大。締約国の管轄区域内のすべての人に,条約および議定書に定める自由権を保障している。

(芹田健太郎、金 東勲)

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Last-modified: 2015-12-03 (木) 21:09:34 (1388d)