仮出獄【かりしゅつごく】

 懲役・禁固の受刑者に,刑期満了前に仮に出獄を許す制度。受刑者に改悛の状があるときは,有期刑については刑期の3分の1,無期刑については10年を経過した後に,地方更正保護委員会の決定によって許される。仮出獄中,受刑者は<保護観察>に付される。仮出獄を取り消されずに残刑期間を経過したとき,服役は終わったことになる。

<改悛の状>とは,再犯のおそれがないなど客観的な状態をいい,犯行に対する反省を要求するものではない。現在では,仮出獄は,矯正施設の処遇のいわば仕上げ段階として必要的な処遇方式と考えられている。仮出獄(刑法28条),仮出場(刑法30条)および仮退院(少年院法12条2項,売春防止法25条)をあわせて〈仮釈放【かりしゃくほう】〉という。

参考文献

  • 前野育三『刑事政策論』(法律文化社,1988)
  • 吉岡一男『刑事法通論』(成文堂,1995)
(森井 〓*1

*1 日ヘンに章

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Last-modified: 2015-12-03 (木) 21:09:35 (1388d)