在日コリアン人権協会【ざいにちコリアンじんけんきょうかい】

 在日コリアンが日本社会のなかで生活するうえにおいて生じる問題(人権にかかわるもの)を解消するとともに社会的・経済的地位の向上をはかり,日本人と共生する社会の創造を目的とする在日コリアンの当事者組織。大阪市北区に全国事務所を置く。月1回、『在日コリアン人権協会ニュース』を発行。

 1970年(昭和45),ある大手会社による二世の在日韓国人青年に対する就職差別を契機に,民族差別と闘う連絡協議会【みんぞくさべつとたたかうれんらくきょうぎかい】(以下,民闘連【みんとうれん】)を結成,南北の対立を乗り越え,公営住宅への入居,児童手当の支給など生活にかかわる課題や*外国人登録法の反対,戦後補償,〈特別永住〉,国籍条項の問題など制度上の差別解消に取り組んできた。

 95年(平成7)10月,民闘連第21回大会において組織改編を決議,在日コリアン自身の責任組織として在日コリアン人権協会が結成された。活動方針を〈国際化時代における民族差別撤廃運動〉と位置づけ,あらゆる民族差別の撤廃に取り組むとともに〈共生のための街づくり〉をめざして具体的な政策提案を実行。近年はとくに教育と高齢者福祉に力を入れ,行政交渉とともに〈在日コリアン親と子のふれあいのつどい〉(夏季キャンプ,文部省後援),独自のデイサービス事業,就職セミナー,〈在日韓国・朝鮮人の未来と人権研究集会〉等に取り組む。また,IMADR−JC(*反差別国際運動日本委員会)の理事,*人権フォーラム21の副代表として在日コリアンの人権問題を中心に,国際的な視野をもって反差別・人権運動に取り組んでいる。

(徐 正禹)

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Last-modified: 2015-12-03 (木) 21:09:42 (1358d)