障害者の権利に関する宣言【しょうがいしゃのけんりにかんするせんげん】 Declaration on the Rights of Disabled Persons

 1975年12月9日,国連総会第30回会期で採択された全13項からなる宣言。<身体的及び精神的障害を防止し,障害者が,もっとも多様な活動分野における能力を発展させることを援助し,及び通常の生活への彼らのできる限りの統合を促進する必要性に留意し>(同前文),この宣言が,障害者の権利の保護のための<共通の基礎及び基準の枠組みとして利用されるように確保するための,国内的及び国際的な行動を呼びかけ>(同)ている。その第1項は,〈障害者【しょうがいしゃ】〉という用語を<先天性であると否とを問わず,その身体的又は精神的能力の不全のために,通常の個人的及び(又は)社会的生活の必要性を,全部又は一部,自分自身で確保することができない,すべての人間を意味する>と定義。

 つづいて第2項:無差別,第3項:人間としての尊厳を尊重される固有の権利,第4項:市民的および政治的権利の享有,第5項:自立のための措置を受ける権利,第6項:治療への権利,社会への統合または復帰のためのサービスを受ける権利,第7項:経済的および社会的安全ならびに相当の生活水準への権利,第8項:経済的および社会的計画において特別の配慮を受ける権利,第9項:家族と生活し,社会活動またはリクリエーション活動に参加する権利,第10項:搾取,差別的,虐待的または品位を傷つける取り扱いからの保護,第11項:障害者のための法的援助と司法手続きにおける身体的および精神的状態の考慮,第12項:障害者団体との協議,第13項:障害者本人,その家族および団体への諸権利の周知が定められている。この宣言は,〈知的障害者権利宣言【ちてきしょうがいしゃけんりせんげん】〉(1971)と並んで,その後の〈障害者に関する世界行動計画【しょうがいしゃにかんするせかいこうどうけいかく】〉(1982),<国連障害者の10年>(1983〜92),〈障害者の機会均等化に関する標準規則【しょうがいしゃのきかいきんとうかにかんするひょうじゅんきそく】〉(1993)と続く,障害者の権利発展の大きな礎の一つとなっている。 資料編A-20

(窪 誠)

トップ   差分 リロード   一覧 単語検索 最終更新   ヘルプ   最終更新のRSS
Last-modified: 2015-12-03 (木) 21:09:46 (1469d)