属性原理・業績原理【ぞくせいげんり・ぎょうせきげんり】

 属性原理ascriptionとは,人が<何であるか>(性別・年齢・身分や家柄・階級・人種・民族・カーストなど)によって評価し社会的地位を配分する場合の評価基準をいう。これに対して業績原理achievementとは,人が<何をするか>(能力や達成した業績・成績)によって社会的に評価する評価基準を指す。前近代社会は属性原理が優位な社会であるのに対して,近代社会は業績原理の社会であるといわれる。差別とは,業績原理が支配的な社会において,属性原理によって特定の集団・社会層に属する個人を評価し,低い社会的地位を割り当てる(不利に処遇する)行為ということができる。部落差別は,現代社会において,部落出身という<属性>のみによって個人を低く評価し,主要な社会関係・社会部門から排除するなど不利に処遇するものであるので,性差別・人種差別・カースト差別などとともに,典型的な差別事象ということができる。

参考文献

  • T.パーソンズ他編著『行為の総合理論をめざして』(永井道雄他訳,日本評論新社,1960)
(鐘ケ江晴彦)

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Last-modified: 2015-12-03 (木) 21:09:50 (1294d)