北海道ウタリ協会【ほっかいどううたりきょうかい】

 北海道に居住するアイヌ民族で組織。アイヌ民族の尊厳を確立し,社会的地位の向上と文化の保存・伝承及び発展をはかることを目的とする。1946年(昭和21)2月,北海道アイヌ協会として設立,61年アイヌ差別を理由として,同胞・仲間を意味する〈ウタリ〉を用いて北海道ウタリ協会に名称を変更。主な活動は,対アイヌ施策である北海道ウタリ福祉対策の充実などを通じた会員の社会的地位の向上,教育の振興,民族文化の保存・伝承などに関すること、およびアイヌ関連の資料展示室などがある北海道立ウタリ総合センター(札幌市)の管理運営(北海道知事からの委託業務)である。近年,アイヌ民族文化祭(年1回開催)やアイヌ語教室(14教室)の設置など,文化活動が活性化している。84年の総会において,文化振興,民族の権利回復や自立化基金などによる経済的自立をめざした,いわば民族基本法ともいうべき〈アイヌ民族に関する法律(案)〉(アイヌ新法案)(資料編E-1)を可決。以降その制定に向け,活動を続けた結果,<*アイヌ文化の振興並びにアイヌの伝統等に関する知識の普及及び啓発に関する法律>(1997.5.14)の制定に結びついた。

 98年(平成10)4月30日現在,56支部,会員4598人。機関紙『先駆者の集い』年4回発行。理事長,笹村二朗。事務所は札幌市中央区。

(竹内 渉)

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Last-modified: 2015-12-03 (木) 21:09:56 (1295d)