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更新日●2008.09.10
イベント・講座・募集
2008年度部落解放・人権大学講座ゼミナールコース
申込み用紙をこちらからダウンロードできます(PDF)


差別からみる日本の歴史

差別とは? 差別の構造とは?
今年の解放大学ゼミナールコースは、社会的差別問題の原因を近代でつくりだされた社会規範・社会意識に求めてこられたひろたまさき先生をお招きします。
古代から現代までの差別の歴史をわかりやすく解説されたご著書『差別からみる日本の歴史』をテキストに、被差別マイノリティの個別史にとどまらない全体史として差別の通史を学ぶ連続講座です。

質疑の時間も十分にとっていますので、みなさんからのご質問・ご要望にもお応えします。


■第1回
11月21日(金)

差別とはなにか

差別克服は、差別の原因の究明から始まる。対立は二者、差別は三者の関係。民衆的な秩序と権力的な秩序。秩序防衛の価値観と偏見と権威。なにを差別と感じるか。
■第2回
12月12日(金)

前近代の差別の特質

生産力と富の分配。身分と人格。ケガレ観念の形成。被差別民の形成。
宗教的な世界。差別は人間的な礼。

■第3回
2009年1月16日(金)

近代の差別の特質

人間平等の両義性。国家の権力と権威。文明と野蛮。人種差別と衛生観念。
国民国家は帝国主義国家。戦争は差別を拡大・強化する。

■第4回
2月24日(火)

現代の差別の特質

グローバリゼーションの両義性。グローバルな収奪とグローバルな差別克服運動。
南北問題・地球温暖化・核と戦争・人種主義。

*諸般の事情で日程を変更いたしました。

■第5回
3月13日(金)

差別克服の課題

差別は克服できるか。グローバリズムとナショナリズム、市場原理主義と文明主義、人種主義と血統主義、これらを支えるものはなにか。


講師

ひろたまさき(廣田昌希)

大阪大学名誉教授1934年生まれ。
主な編著書;『福沢諭吉 』朝日新聞社1976。『文明開化と民衆意識 』青木書店1980。『差別の諸相』岩波書店1990。『差別の視線』吉川弘文館1998。『近代日本を語る』吉川弘文館2002。『女の老いと男の老い』吉川弘文館2006。

「『差別』は私たちが当然と思う『常識』の中に潜んでいます。だから歴史を振り返る必要があるのですが、それはまた私たちに反省を迫り、不快や苦痛をよびます。それを面白く考えたいという曲芸を、真面目に楽しく、皆さんとも議論しながら、やりたいものです」(ひろたまさき)

場所 大阪人権センター3階第1研修室
時間 13:30-17:30(4時間)
受講料 (全5回、税込)15,000円(研究所会員12,000円)
聴講料 (各回、税込)3,000円(研究所会員2,500円)
申込

申込み用紙(PDF)に必要事項をご記入のうえ、FAXまたはE-Mailにてお申し込みください。

定員

30名。
定員を超えた場合は、聴講をお断りすることがございますので、ご了承ください。

テキスト 差別からみる日本の歴史』(解放出版社)をご購入ください。
  • 全回受講をお申し込みの方は割引価格2,100円でご購入いただけます。(定価2,625円)
  • 受講料にテキスト代は含まれていませんのでご注意ください。
問合せ (社)部落解放・人権研究所啓発企画室(担当:栗本、中田)
TEL06-6567-3893 FAX06-6568-0714 E-mail kaidai@blhrri.org