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2006.11.21

新聞で読む人権
2006年7月-9月

児童虐待の通告義務、3割、教員は知らず

  • 4月3日 毎日新聞 大阪 子どものDV被害 母 慰霊のHP
  • 4月6日 毎日新聞 大阪 施設入所児104人 虐待で身体障害に
  • 4月6日 毎日新聞 大阪 子ども虐待調査 回復しがたい障害残る 心の痛みさえ伝えきれず
  • 4月18日 毎日新聞 大阪 児童虐待相談 夜間も休日も24時間態勢
  • 5月15日 産経新聞 大阪 「虐待防止 親の回復支援のこれから」 
  • 5月30日 日本経済新聞 大阪 児童虐待の通告義務 「知らぬ」3割超
  • 6月29日 日本経済新聞 大阪 夕刊 児童虐待 過去最多を更新
  • 6月24日 産経新聞 大阪 児童施設 20年以上、体罰やいじめ
  • 7月4日 産経新聞 大阪 里親制度 まだまだ不十分
  • 8月3日 日本経済新聞 大阪 夕刊 児童虐待最悪120件 上半期摘発数 警察庁まとめ
  • 7月28日 日本経済新聞 大阪 虐待児保護組織 未設置市町村を公表 厚労省 地域で格差、整備促す

<まとめ>

 全国の児童相談所が在宅指導、施設入所などの対応をした児童虐待は、2005年度、3万4451件に達し、前年度より3.1%増え、過去最多を更新しました。1999年度に1万件を突破しましたが、6年間で3倍にまで増加しています。

 これらの背景には、近年の格差社会の進行も大きく影響しているようです。2005年、厚生労働省の科学研究調査費を得て、子ども家庭総合研究所が 調査した「児童相談所が対応する虐待家族の特性分析―被虐待児童及び家族背景に関する考察」の結果では、被虐待児童の家族背景を見ると、1)約45%が経 済的に低所得の世帯、2)母子31%、父子6%と単身世帯が高いこと、3)持家率は15%(全国平均61%)、4)親の学歴が母親で中卒51%、高卒 40%、大卒1%、等が示されています。

 他方取組みとしては、2005年4月に試行された改正・児童虐待防止法に基づき、市町村が学校や医療機関などと作る「要保護児童対策地域協議会」 と法定化されていない「児童虐待防止ネットワーク」の設置状況が、2005年6月時点の厚生労働省調査では、約1200市町村にとどまっています。府県別 の格差も大きく、山形、神奈川、大阪ではすべての市町村で設置されていますが、秋田、福島、山梨、和歌山の市町村の設置率は1割台です。

 また文科省の調査(2005年6〜8月)では、公立小中学校の教職員の3割強が、児童虐待の発見者に課せられている児童相談所などへの通告義務を知らなかったことが明らかになっています。