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2007.09.26

新聞で読む人権
2007年9月

増加する児童虐待と児童養護施設の子どもたち

  • 2007年08月10日 読売新聞 大阪 児童養護施設 卒園しても集う場を
  • 2007年7月11日 日本経済新聞 大阪 夕刊 児童虐待の相談 最多
  • 2007年6月13日-7月13日 朝日新聞 大阪 ルポ 虐待 児童養護施設(1)-(23)

 全国の児童相談所が2006年度に対応した児童虐待に関する相談が前年度比8%増の、3万7343件で過去最多を更新しました。児童虐待事件が起こった自治体での増加が目立っています。厚労省は新たな対策として、2007年度より生後4ヶ月までの乳児のいる家庭への全戸訪問(6月1日で実施率68.5%)を始め、2004年度より実施の育児ストレスに悩む母親を保健士らが手助けする「育児支援家庭訪問」(49.6%)との相乗効果を期待しています。

 他方、こうした児童虐待が原因となって、家庭を離れ児童養護施設で生活する子どもらが近年、増加しています。児童養護施設は全国で558ヶ所あり、多くは福祉法人が運営しています。原則18歳まで入所が可能で、約3万1千人が暮らしています。退所後の進路はなお厳しい実態があり、2004年の全国の高校卒業者840名のうち、大学進学者は78名(9.3%)で、全国平均47.0%を大きく下回っています。また多くが住み込みできる条件で見つけた高卒就職者も、2005年度中に転職した人は31.4%に登っています。

 「朝日新聞」は「ルポ 虐待 児童養護施設」と題して、2007年6月13日-7月13日の23回にも及ぶ連載で、施設で暮らす子ども達の姿、親との関係での葛藤、施設職員の頑張りと悩み、施設退所後の進路、など多岐にわたって報道しています。さらに7月20日から8月11日まで17回、虐待してしまうことに悩む母親3名を描いた「ルポ 虐待 母親」が連載されています。また「読売新聞」(8月10日)は、児童養護施設を退所した後も集える居場所作りを進める大阪の「CVV」と奈良県桜井市の「とっておき」を紹介しています。