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2007.11.07

新聞で読む人権
2007年9

伝え継ぐ戦争体験

  • 2007/08/04 読売新聞 大阪 夕刊 被爆電車で「あの日」語る 広島の街走り体験談
  • 2007/08/03 読売新聞 大阪 夕刊 被爆者手帳 遺族に継承 惨禍越え生きた証し

  • 2007/07/29 読売新聞 大阪 女学生・運転士奮闘描く「桃の実」 被爆電車で初の熱演 広島

  • 2007/08/19 朝日新聞 大阪 朝鮮人特攻兵故郷に碑 日本人名で戦死の24歳

  • 2007/08/09 産経新聞 大阪 伝えゆく戦争 破戒の悔い 季刊紙に 平和願う"灯"親から子へ

 1945年、日本は戦争に敗れ、日本の多くの都市は焦土と化しました。とりわけ、広島と長崎に投下された原子爆弾の被害は、筆舌に尽くし難いものでした。また、兵士として戦闘に動員された人たちが、戦争の非人道性に、良心の呵責を抱えながら戦後を生きている場合もあります。そこで、日本が二度と戦争の惨禍に見舞われることのないよう、多くの人々が、戦争体験を伝えてきました。

 しかしながら今日、先の第2次世界大戦から60年を経て、戦争を実際に体験した人たちは、高齢のため、あるいは原爆による健康被害により、多くの方が戦争体験を語る活動を続けることができなくなっており、中には既に人生を終えた方もおられます。このような状況の中、先の戦争の惨禍を風化させないよう、戦争を伝えていく様々な新たな取組みが各地で進められています。

 広島では、実際に被爆した路面電車を活用し、そこを舞台にして被爆体験を語る取り組みや、被爆当時、運転士や車掌として乗務していた女学生が、被爆時の看護をするなどの体験を演劇として上演するなどの取り組みが行われています。また、既にお亡くなりになった被爆者の健康手帳について、希望する遺族には、廃棄することなく返却し、原爆の惨禍を乗り越えて生きた証とするといった配慮を行う自治体があります。

 また、朝鮮人特攻兵がいたことを祖国に伝えることを通じて、日韓両国に戦争の悲劇を共有しようと、特攻兵の石碑を建立する取り組みが進められています。

 今日改めて戦争の危険が差し迫る中、これらの戦争の惨禍を再び想い起こすことが大切であり、その点からも、これらの取り組みが広まることが極めて重要なのではないでしょうか。