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2007.07.27
書籍・ビデオ案内
 

本書は、近世から近代への移行期における被差別民について考察した10編の研究論文を収めたものである。近代的国民国家の創出をめざした維新政府は、封建的身分制度を撤廃したが、被差別民への差別は解消しなかった。その差別の態様を実証的に考察することを目的としたものである。

明治維新と被差別民

北崎豊二 編著
A5判 並製 283頁 定価3200円+税 
ISBN978-4-7592-4046-7  C0021
9月20日発行
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もくじ

序論 北崎豊二

第1章 維新変革期の被差別民における職業観の形成 森田康夫
     「かわた」・髪結・三眛聖との対比から

第2章 畿内周辺における夙の賤視解除運動 吉田栄治郎

第3章 近世・近代移行期における兵庫津の諸賤民 高木伸夫

第4章 非人番制度の解体 北崎豊二
     摂河両国を中心に

第5章 大和国における辛未戸籍の編成について 井岡康時

第6章 部落分村運動試論 吉村智博
     維新変革期の近江国の分析

第7章 幕末維新期の博労・かわた博労・かわたの変遷についてのノート 秋定嘉和

第8章 明治初年の斃牛馬処理と屠畜業をめぐる動向 本郷浩二
     兵庫県下の事例から

第9章 文明開化と被差別部落 里上龍平
     差別の継続と意識の変容

第10章 近世―近代部落史の連続面について
     部落の「異民族起源説」と用語「特殊部落」発生の再検討 上杉 聰

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